2021/01/15
祝日にまつわるエトセトラ①
今週の1/11(月)は「成人の日」でしたね
四日市市では、「成人の日」の前日1/10(日)に開催されました

出身中学(または住んでいる中学校区)を対象に2部制に分けたり、オンライン配信を導入したり、新型コロナ対策を講じて行われたようです

華やかな振袖に包まれた新成人の女性





コロナ禍で中止を決めた自治体もありましたが、一生に一度の式典なので、会場や時間を分散させて多くの自治体で開催されました。

ということで、今回のブログは「成人の日」について、です


不定期ですが、また祝日にまつわるブログを挙げられたらいいなと思います


まずは、成人式はいつから始まったの?という素朴な疑問から調べてみました

皆さん、[元服げんぷく] という言葉を聞いたことがありますか?NHKの大河ドラマなどの歴史ドラマや戦国時代の書物などによく出てくる言葉です。
[元服] とは、成人式を表す昔の言葉です。女性は [裳着もぎ] という儀式がありました。[元服]や[裳着] を聞いたことがないという方も、[冠婚葬祭] は聞いたことがありますよね。この中の [冠] に当たるのが成人式なのです。つまり、ずーーーっと前から成人を祝う行事があったのです

調べてみると、[元服] は奈良時代から行われていました。[裳着] は平安時代からのようです(江戸時代以降は男性同様、女性も [元服] に

今のように20歳の年にというような厳密な決まりはなく、男性の [元服] は12歳から16歳ぐらいの間に行われていました。[元服] を終えると頭の毛を剃ったり、名前を幼名から変えたり、中でも貴族など上流階級では冠(かんむり)を付けるようになります。
(冠婚葬祭の冠の由来です

明治維新後は頭を剃るなどがなくなり、[元服] は一般の人々の間で徐々に行事として行われなくなっていきました。
では、いつから成人式になったのか?
1946年埼玉県蕨市(わらびし)で「青年祭」という行事が発祥と言われています。この行事が全国的に広まり、1948年1月15日が最初の成人の日に制定されました

埼玉県蕨市のホームページでは「成人式発祥の地」としてPRしていますよ

https://www.city.warabi.saitama.jp/1004289/1004495.html

1月15日に成人式が行われたのは1999年迄でした。
2000年からハッピーマンデー制度として1月の第2月曜日になりました

これは、単独の祝日では帰省しての参加などが難しく参加率が低迷していたことへの対応策でもあります。
余談ですが、実は1月の第2月曜だと1/15に成人の日は行われません。第2月曜は1/8~1/14のどれかにしかなりません。どうして1/15を含む第3月曜にしなかったのでしょうか?
それは1/17が阪神淡路大震災が起こった日で「防災とボランティアの日」になっているからです。この日と重なるのを避けるためと言われています。
日本各地では様々な成人式があるようなので一部紹介しますね

まずは、成人式が1月でない地域があります。東北地方などの豪雪地域では大雪の1月を避け

また、ユニークな場所でも開催されています。
個人的に羨ましいのは千葉県浦安市ですね




ただ、今年は中止や延期など寂しい思いをした方々もいらっしゃるでしょうね。
成人式という大きな行事が、四日市市で予定通りに開催されたことを本当に嬉しく思います

新成人の皆さん、そして保護者の方々に心よりお祝い申し上げます

