2020/07/16
早いもので、前回の「
置かれた場所で咲きなさい」の本をご紹介してから2ヶ月が経ちました。サロンMIEは未だ休館中ですが、読まれた方がいい感想を持っていただけたとしたら幸いです。
では、今回の本についてお話しします。
本のキーワードは『マンガ』『医療』です。
はい

今回は、なんと『マンガ』です

様々なサイトでの評価や読者の声、先日読んだ新聞などを参考にいくつかご紹介します

個人的な趣味や意見が大きく反映されますが、どうぞお付き合いください。
アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどりアンサングとは、称賛されない・知られざる、という意味で、表舞台には出ない縁の下の力持ちである薬剤師の世界を描いた物語です。医師からはウザがられ、悩みながらも患者を守るために「自分にできることは何か」を考え、行動する薬剤師のみどりに、感情移入してしまいます

看護師・臨床検査技師の立場からも、医師や薬剤師それぞれが連携し合う“チーム医療”の意義を考えさせられると思います

石原さとみさん主演でドラマ化が決定「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」は、本日7/16(木)から放送されますね

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見優秀だけど口が悪い病理医が主人公の物語です。細胞や組織片を顕微鏡で観察して、その形態から何の病気かを診断し(生検検査)、また解剖などでも病気の原因を調べるのが病理医です。全ての臓器についての知識が必要でプロフェッショナルな場面が描かれ、どの話も勉強になります

強気なキャラクターである病理医岸の、医療の正義や患者の命に対しての姿勢はブレません

そこが魅力です。
そして他にも、岸の仕事をたったひとりでサポートする森井という臨床検査技師も登場しますよ。2016年にドラマ化し、岸を長瀬智也さん、森井を野村周平さんが演じました。
透明なゆりかご卒業後に准看護師になる高校3年生の女の子が勉強を兼ねて産婦人科でアルバイトを始めたところから物語が始まります。作者が実際の経験をもとに描いていて「経験がないと、ここまで描けないだろうな」と感じることがしばしばです

産婦人科は赤ちゃんが生まれる場所でもあり、亡くなることもある場所です。医療の中でも重いテーマを取り上げていますが

初めからぐっと引き付けられるので、すぐに入りこむことが出来ますし、どんどん読み進められます。また軽いタッチの絵風なのが、重いテーマを読みやすくしているようです

NHKで、清原果耶さん主演でドラマ化されたことがあります。
JIN - 仁 –JIN、大好きです。すでにご存知の方も少なくないと思いますが、先日ドラマの再放送を観ました。本放送の時は、手術のシーンがリアル過ぎてドキドキしましたが、今回は余裕を持って

感動しながら観ました。マンガとドラマでは細かな設定に違いがありますが、どちらも面白いです

南方仁(みなかたじん)を慕う武家の娘、橘咲(たちばなさき)を、ドラマで綾瀬はるかさんが演じていますが、「看護師」の概念がない江戸時代で看護師の原型を見ることができます。マスクや帽子、白衣を身につけ、手術を手伝う咲の姿はオペナースさながらです

医療の道を志す学生の皆さんや既に現場で戦う卒業生、このブログを読んでくださった皆さんに、ぜひこれらの医療マンガを読んでいただけたらと思います

申し訳ないですが、現在サロンMIEには置いてありません…要検討です

他にも面白い医療マンガがたくさんありますので、色々と物色してみるのも良いかもしれません。健康と命を守る医療の現場を描いた医療マンガは、読むと夢中になり、よくドラマ化されるのも分かりますね~

本が苦手な方もお勧めです